佐賀県立博物館・美術館様にコウノトリのヒナの剥製と骨格標本を納品させていただきました。
2022年に九州の野生下で初めて繁殖が記録されましたが、残念ながら落鳥してしまった貴重な個体です。
1ヶ月齢のヒナは、1個体から剥製と骨格標本を製作する「両どり」で、同一ポーズでの製作対応をさせていただきました。両者を並べてみると、普段は見ることができない体の内部構造を比較観察することができます。
また、コウノトリは足が長く重心が高いため、台座には高密度で重たくて丈夫な紫檀の木材を使用することで、高い安定性を持たせている点もこだわりポイントの1つです。


2週齢のヒナは、ほぼ薄い綿羽しか生えておりませんでしたが、肩に僅かに黒い正羽が生えてきている様子が見られました。小さいながらもコウノトリの雰囲気が感じ取られる気がしました。


1ヶ月齢と2週齢を並べて見るとこれだけの大きさの違いがあり、野生動物の生きる力(成長スピード)の凄まじさを実感することができます!
